投稿日:2022.10.05 / 最終更新日:2023.02.18
小説とエッセイの違いとは?私小説との違いについても解説
小説とエッセイ、どちらも面白くて、心を揺さぶってくれる文学作品ですよね。
小説家がエッセイを書くこともあるので「どう違うの?」と疑問に思っている方もいるでしょう。
この記事では小説とエッセイの違いについて解説するほか、私小説やノンフィクションとエッセイの違いについてもまとめています。
また、小説とエッセイの書き方についてもまとめています。
小説とエッセイの関係について関心がある方におすすめの記事となっています。
目次
小説とエッセイの違いとは、ずばり架空の物語なのか作者の体験を元にしているのか
小説とエッセイの一番の違いは、「作り話」か「実話」かということが言えるでしょう。
小説は作者が架空の物語を作った、フィクションのお話です。
一方でエッセイは、作者の実体験を元にしたノンフィクションのお話です。
小説家がエッセイを書くこともありますが、見分け方は
- 主人公が作者自身
- 作者の視点でお話が進んでいく
- 作者の体験や感じたことがメインテーマ
このような作品はエッセイです。
小説の見分け方に悩む人は少ないかもしれませんが
- 主人公が架空の人物
- 主人公や他の登場人物の視点、または三人称の視点で物語が進んでいく
- メインテーマはそれぞれの作品による
このような作品が小説です。
私小説とエッセイとの違いについて
違いがわかりにくいのが、私小説とエッセイの違いです。
私小説も作者の体験に基づいた文学作品ですが、エッセイとの違いは「脚色」や「創作」が入る点です。
私小説の特徴は
- 作者の実体験に基づかれている
- ストーリー性を重視するため作者の創作部分・フィクションも混ざっている
- 実体験がベースになっているからリアリティがあるが、どこからがフィクションなのか想像の余地がある
このように分類することができます。
ノンフィクションとエッセイとの違いについて
ノンフィクションとエッセイは分類することが難しいです。
なぜならエッセイはノンフィクションの1ジャンルと呼べるからです。
- エッセイはノンフィクションの1ジャンル
- ノンフィクションにはルポルタージュなども含まれる
- 伝記や自叙伝もノンフィクションにあたる
- ノンフィクションには虚構や創作部分は含まれない
このような特徴があります。
小説の書き方
それでは実際に小説を書いてみたい方のために、小説の書き方を簡単にまとめてみましょう。
小説を書く際に大切なのは、いかに物語を面白くするかです。
まずは小説の骨子となる、ストーリーの起伏を考えます。
【小説の書き方】
- 物語の大まかな構造・起承転結を作る
- 登場人物の設定を考える
- もう少し詳しい設計図(プロット)を書く
- 本文を執筆する
- 推敲をする
簡単に書いているようですが、実際にはひとつひとつの工程はとても大変な作業になります。
特にプロットの作成は、小説のできばえを左右する大切なポイントです。
ミステリー小説であればトリックや伏線などもプロット作成時には決めておきたいところですし、恋愛小説であれば主人公やお相手の感情の揺れ動きについて、細かく設計します。
緻密にプロットを作成しても、本文を執筆してみるとキャラクターが勝手に動き出し、プロット通りにいかないこともあります。
そのような場合にどのように物語の方向性を変えるか、そして上手くまとめ上げるかも作者の腕の見せどころです。
キャラクターが勝手に動き出すことは悪いことではありません。
登場人物がまるで実在する人物であるかのように作者の中で人格を持ち、「このキャラクターならこう行動するだろう」という予測がプロットの段階よりも明確に見えるようになったともいえます。
プロット通りにいかなくても、その方が小説の完成度が高まる場合もあります。
(もちろん、そう上手くはいかない場合もあります)
小説を書くことは、難しいことですがとても楽しいことでもあります。
ぜひ興味があれば、小説を書いてみてください。
小説の書き方についてはこちらの記事にもまとめてあります。
⇒[小説を自費出版したい方へ]
エッセイの書き方
続いて実際にエッセイを書いてみたい方のために、エッセイの書き方を簡単にまとめてみましょう。
エッセイを書く際に大切なのは、作者の体験を脚色することなく、文章力でいかに共感を生むかです。
面白いエッセイ・感動するエッセイ・泣けるエッセイ。
エッセイにはさまざまなものがあります。
しかしそれらに共通するのは、「日常をどのような切り口で切り取るか」という技術です。
たとえば卵焼きを作る場面を描いたとしても
「黄金色のふわふわをフライパンの上でくるりと巻いていると、昔お母さんがお弁当に入れてくれた卵焼きを思い出す」
と書くのと
「緊張の一瞬。卵液が適度に固まるタイミングを見計らってくるりとひっくり返す。これはもはや陸上競技だ。障害物競走だ」
と書くのとでは印象が全然変わります。
どのような書き口にするとしても、エッセイを書く時のポイントは「作者(主人公)に隙を見せること」です。
自分の生活を赤裸々に書くとなると、ついつい格好付けたくなってしまうかもしれません。
けれど、完璧な人間には人は感情移入ができません。
読者が感情移入しやすい隙を見せること。
それがエッセイを書くときのコツのひとつです。
エッセイの書き方についてはこちらの記事にもまとめてあります。
⇒[エッセイや随筆を自費出版したい方へ。読まれるエッセイの書き方とは?]
まずはツイッターで140字の小説やエッセイに挑戦してみるのも良い
小説やエッセイを書いてみたくなったでしょうか?
本格的にパソコンで書いてみるのも良いですが、まずは気楽な練習場所として、ツイッターがおすすめです。
ツイッターの140字で短い小説やエッセイを書いて投稿することが人気です。
「#140字小説」「#twnovel」などのハッシュタグが小説投稿ではよく使われています。
エッセイでは文字でのエッセイの他に、「#エッセイ漫画」というものも近頃では流行っています。
作者の日常をマンガにしたもので、イラストが描ける方はこちらにも挑戦してみると面白いでしょう。
ツイッターは気軽に文章を投稿できるSNSです。
小説やエッセイに限らず、自由に表現を楽しみましょう。
らく楽自費出版工房でも公式ツイッターアカウントを運営しています。
創作に役立つ小ネタなどもツイートしていますので、良かったらフォローしてみてください。
まとめ:小説とエッセイの違いと書き方について
小説とエッセイの違いは、物語に架空の要素があるか、作者の実体験に基づいたノンフィクションかという違いがありました。
小説を書く際は、設計図となるプロットを練り、登場人物の設定を作り、本文を手がけます。
小説は完結させるまで書き続けることで、上達が早くなります。
一本の小説を完結させることはとても大変なことですが、あなたの本気をぜひぶつけてください。
エッセイを書く際は、日常をどのような切り口で切り取るか、読者にどのような感情を抱かせるかがポイントとなります。
書けば書くほど文章力が上がり、より上質なエッセイを書けるようになるでしょう。
小説とエッセイの違いを意識しながら、あなたの創作を楽しんでください。
素敵な作品が出来上がった際には、らく楽自費出版工房で出版していただけたらうれしいです。
⇒お問い合わせはこちら
⇒LINEでのお問い合わせはこちら
11月25日締切で、小説コンテストも実施しています。
60,000字以上で、18禁以外のどのようなジャンルの小説でも投稿可能です。
三名の作家デビューが確約されたコンテストですが、新しいコンテストですので応募数は未だそれほど多くなく、狙い目です。
あなたの力作の応募をお待ちしています。