投稿日:2022.06.23 / 最終更新日:2022.07.05
ワナビがラノベ(ライトノベル)を自費出版する3つのメリットとは
作家志望者、特にラノベ(ライトノベル)の作家志望者を「ワナビ」と言います。
英語で「私は~になりたい」という「I wanna be~」が由来となっている言葉だそうですね。
今日は、そんなワナビがラノベを自費出版する意外なメリットについてお話しします。
「自費出版って高いお金を吹っ掛けてくる怪しい会社なんでしょう?」
「自分は新人賞を獲ってデビューするつもりだから」
なんて否定的な意見を持っている人も、ちょっと待ってください。
ここだけの耳寄りな情報をあなたにお届けします。
ラノベ作家デビューの道はご存知の通り狭き門です。
新人賞の種類が多く、ラノベ自体もファンが多い分、作家志望者も多いジャンルです。
人気の新人賞では応募総数が1万件に届くことすらあります。
そんな中から5本の指に入る受賞者になるには、血の滲むような努力が欠かせません。
そして運よくデビューできたとしても、そこはゴールではなくスタート地点にしか過ぎません。
商業ラノベ作家デビューという一つの通過点を見据える上で、では自費出版とはどのような立ち位置なのでしょうか?
実は、商業ラノベ作家デビューする夢と自費出版をするということは、決して相反する道ではないのです。
目次
メリット①好きなイラストレーターさんに表紙や挿絵を依頼できる
ラノベ好きなら、好きな絵師さん・イラストレーターさんがいるという方は多いと思います。
「憧れの○○先生に自分のラノベの表紙を描いてもらえたら……」
なんて夢見たことがある方も多いでしょう。
しかし残酷なことに、商業ラノベ作家デビューをしても、好きなイラストレーターさんに挿絵を依頼できる可能性はかなり低いです。
というのも、ラノベのイラストを誰に発注するかはほとんどの場合、編集部が決めるからです。
作家さん側が希望を伝えたとしても、思い通りに行くとは限りません。
編集部も本を一冊でも多く売り上げるため、その本の作風にあったイラストレーターさんを一生懸命探してくれるでしょうけれど、世の中には「大人の事情」というものがあります。
新人作家であれば、尚更わがままは言いにくいものですよね。
しかし自費出版であれば、イラストを誰に依頼するかは作者自身が自由に決められます。
もちろんイラストレーターさんが多忙で都合がつかない場合や、予算の関係で思うようにいかないこともあるでしょう。
けれど、編集部を通してイラストレーターさんを決めるよりも、圧倒的に自由に表紙絵・挿絵の依頼ができるのです。
クラウドソーシングなどを活用して、イメージしているテイストのイラストを描いているイラストレーターさんを探すのもアリです。
しかも、入れたい場所に入れたい枚数だけ入れられる。
これは自費出版ならではのメリットです。
※現在モノクロ冊子にカラーページを差し込む料金は料金表で設定していませんが、【料金表】の中にある【オプション】の欄の【中扉の用紙変更代】と同じ料金で対応可能です。
詳しくは【お問い合わせ】からお問い合わせください。
自費出版で運良く好きなイラストレーターさんに挿絵をお願いすることができれば、「作家の○○先生といえば挿絵は××先生」というタッグのイメージを作ることができるかもしれません。
商業出版でも、「この作家さんといえば挿絵はこのイラストレーターさん」というイメージが定着している先生がいらっしゃいます。
自費出版のうちにそのイメージをうまく作ることができれば、商業デビューした後も継続して同じイラストレーターさんに表紙絵・挿絵を依頼することができるかもしれません。
らく楽自費出版工房では、表紙絵や挿絵のデータはPhotoshopやIllustratorのデータで入稿していただいて問題ありません。
Photoshopの場合は、拡張子は「.psd」または「.eps」で。Illustratorの場合は「.ai」でお願いいたします。
どちらもカラーモードは「CMYK」で保存していただくように依頼してください。
その際、Illustratorの場合はテキストには「アウトライン」をかけていただいてください。
◎カラーモードの確認法
Photoshopの場合
Illustratorの場合
解像度に関することは、【写真集を自費出版したい方へ】にも掲載していますので、ぜひご覧ください。
CLIP STUDIOやCanvaなどを使った挿絵もご入稿可能です。一度ご相談ください。
メリット②商業出版とは違い、企画が没になることはない
商業出版では、新人賞受賞作品は大なり小なりの加筆修正をかけた後に出版となりますが、拾い上げでのデビューの場合や、受賞後2作目以降は編集部と二人三脚での企画立案となります。
どんなに一生懸命プロットを考えても、これは傑作だと自分では思っても、編集会議で通らなければその作品は没になってしまいます。
しかし自費出版であれば、没になることはありません。
あなたの考えた最高に面白いはずの作品がそのまま通るのです。
一生懸命考えた企画が没になるというのはとても悲しいものです。
アイデアがすぐに浮かんでくるタイプの作家さんならまだ次の企画をすぐに提案できるでしょうが、そうではないタイプの作者さんも多いはずです。
渾身の一作が通らずに、次の企画を考えられなくて2作目が出せないという商業ラノベ作家さんも、少なくはありません。
あなたがその作品に愛着を感じていればいるほど、絶対に没になることはない自費出版という選択肢は相性が良いでしょう。
メリット③「書籍化」というだけで目立つことができて、商業デビューに結びつく可能性がある
現在では、ラノベ作家としてのデビューは新人賞からだけでなく、「小説家になろう」や「カクヨム」などの小説投稿サイトからのデビューも多いですね。
投稿サイトへ作品を残したまま加筆修正を行って商業出版されたり、コミカライズされたりする場合も多いです。
書籍化が憧れで小説を投稿しているという作者さんもとても多いでしょう。
小説投稿サイトの作品数は、ラノベの新人賞の投稿数とは比べものにならないほどに多いですね。
そんな中で他の作品より目立ち、ファンをつけるためには「書籍化」というのはとても大きな宣伝文句になります。
たとえ自費出版であろうと、書籍化された作品というだけで投稿サイト内で大々的に扱ってもらえる可能性があります。
目立つ機会が得られることで埋もれていた作品が息を吹き返し、ファンをつけ、やがては出版社の目に留まって商業デビューを果たす……というのも、夢のようではありますが、可能性はゼロではありません。
今小説投稿サイトに投稿していて、なかなかファンがつかずに伸び悩んでいる人には、自費出版という選択肢もあるのだということを強くお伝えしたいです。
特に、完結してしまい「新着」や「更新作品」の欄に載らなくなりランキングが下がってしまった作品を抱えている人には自費出版が向いています。
連載途中で自費出版をし、続編も自費出版をするということも不可能ではありませんが、一冊にまとめてしまった方が読者にとっても優しく、金銭的にも負担が少ないのでおすすめです。
ラノベ(ライトノベル)を自費出版する時に注意すること
ここまででラノベの自費出版のメリットについてお伝えしてきましたが、もちろん注意すべき点もいくつかあります。
これからお話する注意点を気にせずに自費出版してしまうと、損をしてしまったり、思うように読者に作品が届かなかったりする可能性があります。
愛する我が子のような作品を出版するのですから、絶対に失敗はしたくないですよね。
そのために見落としてはならないポイントを3点お伝えします。
注意点①見積書や請求書、領収書をきちんと保管すること
ラノベを自費出版して黒字となった場合、確定申告をして所得税を納めなければならないこともあります。
そのような場合に経費分を差し引くため、見積書や請求書、領収書といったお金に関する書類をきちんと保管しておくことが大切です。
これらの書類が無い場合、経費として認められず、必要以上に税金を支払わなければいけなくなる可能性があります。
特に大量の冊数を出版する場合や、人気が出て重版を何度もかけた場合は収益・経費ともに金額が大きくなりやすいので、帳簿の管理が必要になることもあるでしょう。
自力での会計処理が難しい場合は、税理士さんに相談することを考慮しても良いかもしれません。
らく楽自費出版工房の【概算見積】は、お名前を打ち込めば正式な見積書として発行できるようになっております。ぜひご利用ください。
注意点②プロの校正が入らないため、自力での校正・校閲を入念に行うこと
自費出版では、編集部や校閲の手が入らないため、誤字脱字はもちろんのこと、事実関係にも間違いがないか自力で入念にチェックする必要があります。
チェックのコツとしては、画面上で見るだけでなく、紙に印刷して読み返してみると不思議と誤字脱字に気付ける場合があります。
また、友人や知人にチェックを頼んでも良いでしょう。
自分だけでは気付かなかった間違いを指摘してもらえる可能性があります。
より本格的に校正・校閲を行いたい場合は、校正・校閲を専門に行っている会社に依頼をするという手段もあります。
費用はかかりますが、原稿の完成度が大きく高まります。
注意点③自費出版の本は値段設定が高くなりやすいため、中高生向けよりも大人向けを意識すること
自費出版では、大量部数を印刷して一冊あたりの費用を下げるという手段が取りにくいため、販売価格が上がりやすいです。
らく楽自費出版工房では格安で自費出版を承っていますが、一度に印刷する部数が少なければ少ないほど、一冊あたりの価格はどうしても高くなってしまいます。
そのため、販売価格が高くなると中高生のお小遣いでは買いにくい値段になってしまうこともあり得ます。
なので、大人向けを想定して執筆すると、販売価格が高くても手に取ってもらいやすくなるでしょう。
一度自費出版したラノベでも、商業出版は可能!
「自費出版をしたら、商業デビューができなくなるんじゃないの?」
と心配している作家志望の方もいらっしゃるでしょう。
大丈夫です。一度自費出版したラノベでも、改めて商業出版することは可能です。
自費出版の例ではないですが、投稿サイトから商業で書籍化デビュー→打ち切り→数年後に別レーベルから再書籍化、という事例もあります。
もちろん一度出版したものを再書籍化する場合には、作品がより面白くなるように多くの改稿が必要にはなるでしょう。
でも、一度自費出版したらその作品を商業化することは出来ない、ということは決してないのです。
むしろ自費出版で人気が出たら、出版社から声がかかって商業デビューをするということも夢ではありません。
新人賞を受賞するのと同じくらい狭き門ではありますが、「自費出版をしたら商業デビューできなくなるかも」という不安で出版という夢を諦める必要はないのです。
ラノベ(ライトノベル)の自費出版に悩んだら、お気軽にご相談ください
らく楽自費出版工房では、ライトノベルに最適な文庫本サイズ、新書本サイズの出版を格安で承っております。
印刷した本はAmazonで流通するほか、オプション設定で書店に並べることもできます。(書店は300部以上)
部数・ページ数ごとの価格表はこちら⇒【価格表】
既に完結している原稿をお持ちの方は、【概算見積】で費用感を知るのもおすすめです。
※個人情報の入力は不要です!
自費出版しようか迷っている段階でも、まずはご相談だけでも可能ですので、ライトノベルの自費出版にお悩みの方はお気軽にお問い合わせください。