投稿日:2023.02.06 / 最終更新日:2023.12.22

著者が上梓後(出版後)にやるべき7つのこととは【宣伝方法決定版】

本は出版すれば必ず売れるというものではありません。

若者の活字離れという言葉が叫ばれるようになって久しいですが、出版不況の昨今、出版社の広報力だけでは本を売ることは難しくなってきました。

 

ではどうすれば本を一部でも多く売ることができるのか。

実は著者自身にも、できることがあるのです。

それどころか、売れている作家さん、人気の作家さんほど、自身で宣伝活動を精力的に行っていますそれが現実です。

 

この記事では出版社や書店の広報・宣伝に全てを任せるのではなく、著者が出版後に販売部数を伸ばすためにできる7つの方法をご紹介しています。

 

①自身のSNSでの発信・宣伝

①自身のSNSでの発信・宣伝

小説やエッセイなど文字媒体の書籍を書かれる方はTwitterが、料理本や写真集など視覚に訴える作品を作られている方はInstagramを活用されている方が多いでしょうか。

筆名でのSNSアカウントをお持ちであれば、そのアカウントを使い宣伝をするのが第一の方法となります。

 

当たり前のように感じられる方も多いかと思いますが、意外と使い切れていない方も多いのです。

 

出版社から書籍の刊行情報が解禁されたら、もう宣伝開始の合図です。

書店やAmazonでの予約を促すには書籍ページのURLISBNコードも添えるとスムーズに予約しやすくなり、「予約をしようと思ったけれどどの本かわからなくなってしまって諦めてしまった」という悲劇を避けることができます。

(ISBNコードとは書籍ひとつひとつに付けられる番号のようなもので、これを書店さんに伝えると他の本と間違われずに予約をすることができます)

 

発売日まで定期的に宣伝をし、発売後もしばらくはネタバレを避けながら、読者さんのレビューも混ぜながら盛り立てていくと後から興味が湧いて購入してくれる方も増えるでしょう。

 

また、Twitter広告やInstagram広告を活用するのも、有料ですが有効な場合があります。

 

作家の乙野四方字先生は2016年にTwitterにて「24時間で3000円」のプランの広告を使い新刊を宣伝しましたが

・リツイート数:351

・いいね数:652

という成果を出し、初動に影響が出そうだと分析をされていました。

 

当時は「売れない作家」と自身でも呟いていた乙野先生ですが、2022年には自著が2作品も映画化されるなど、当時の宣伝が功を奏し、人気を伸ばすことができました。

 

②同業者さんやインフルエンサーさんへの書籍の献本

書籍を出版すると、印刷された全ての本が書店やAmazonに並ぶわけではなく、著者分として10部ほどいただける場合があります。

自費出版の場合は、ご希望の部数を著者さまにお届けすることができます

 

献本とは、この著者分の本を他人に配ることを言います。

お世話になった方に配るのも礼儀ですが、同業者さんや、ある程度親しいインフルエンサーさんがいらっしゃるならば、そのような方にも献本をして宣伝に協力してもらうと良いでしょう。

 

同業者さんからの宣伝であれば、同じような本が好きな方がファンとして付いている場合が多く、販促効果が期待できます。

インフルエンサーさんの知り合いがいれば、拡散力は桁違いです。

近頃ですとTikTokで何十万再生とされた本のレビューがきっかけで、大量重版がかかる場合もあります。

 

献本も宣伝活動の一種と考え、戦略的に行うことがおすすめです。

 

③自治体や図書館への寄贈

・今住んでいる自治体

・出身地である自治体

・縁のある図書館

・作品の舞台になった街の自治体・図書館

こういった公共施設への本の寄贈は、爆発的な宣伝力はありませんが、あなたの本が人目に触れる機会となります。

 

自治体が広報誌などで「出身作家」として紹介してくれる可能性もあります。

図書館でも著者からの寄贈本は、通常購入の本とは別の棚で目立つように紹介してくれるところもあります。

 

図書館で借りられてしまって購入に結びつかないのでは、と危惧される方もいらっしゃるでしょう。

図書館での宣伝効果は「長期的なもの」と割り切ってしまうと楽になります。

 

・子どもの頃に図書館で読んだ本が忘れられず、大人になってからもファンでい続けてその作家さんの本を買った

・図書館で読んだ一作目が面白くて、二作目以降を購入するようになった

 

などという事例は本好きの間ではよく起こります。

図書館では新刊が発売されてから購入されるまでにタイムラグがあることもありますし、他の方が先に借りてしまって読みたいときに借りられないということもあります。

なので、「続きをすぐ読みたい」と思った読者さんは、続きを新刊で購入してくれる場合が多くあります。

 

まずは「知ってもらう手段」として自治体や図書館を活用しましょう。

 

④書店訪問・POP作成

④書店訪問・POP作成

(これは各書店で販売される場合)

書店で特に購入を促したい本にはPOPという宣伝カードを掲示する場合があります。

たいていの場合は書店側でどの本にPOPを書くかを決め、POPの作成も書店員さんが担当するのですが、著者がPOPを作成しても良いのです。

 

自著を置いてくれている書店さんを訪問し、POPやサイン色紙を書き宣伝活動をされる著者さんも多くいらっしゃいます。

 

遠方の書店さんであれば訪問することは難しいかもしれませんが、出版社経由でPOPを置かせてもらえないか尋ねてみるのも良いでしょう。

書店での売上げに貢献できる可能性があります。

 

⑤無料で使えるプレスリリースサービスでの発信

無料で使えるプレスリリースサービスでの発信

プレスリリースサービスは有料のものが多いですが、「プレスリリース 無料」と検索すると、無料で使えるプレスリリースサービスを見つけることができます。

 

書籍の出版年月日やあらすじ・内容などをプレスリリースとして発信することで、ネットメディアに取り上げられ、広告効果が得られます。

 

プレスリリースは必ずしもネットメディアなどで記事化されるとは限りませんが、上手くYahoo!ニュースなどに取り上げられれば、多くの人に宣伝をすることができます。

書籍のレビューや新刊情報をまとめている個人ブログも多くありますので、そういったサイトに情報が届けば、少しずつでも売上げ部数を伸ばすことができます。

 

⑥地元ローカル新聞社への情報提供

地域に密着したローカル新聞というものが、多くの地域に存在しているかと思います。

⑤でご紹介したプレスリリースと合わせて行うと特に効果的なのが、新聞社への情報提供です。

 

プレスリリースの内容をそのまま新聞社に提供しても良いですし、プレスリリースを利用しなかった場合は、新聞社への問い合わせや情報提供用の窓口から地元在住作家の新刊情報として、書籍の詳細や著者コメントを送ってみましょう。

 

必ずしも記事にしてもらえるとは限りませんが、地域のニュースとして取り上げてもらえる可能性もあります。

場合によっては、書評を掲載してもらえる可能性もあります。ここまで辿り着ければ、結構な販売促進になります。

 

また、新聞社と縁ができると、そこから連載やコラムなど新たな仕事へと結びつく場合もあります

 

⑦知り合いのお店などにチラシを置かせてもらう

著書を一部でも多く販売するためには、草の根活動も大事です。

 

特に自費出版で出版した本など著者に知名度が無い場合や、商業出版でも出版社からの広告・宣伝があまり見込めない場合は、一冊でも多く購入してもらうために、チラシを配ることも宣伝手段のひとつです。

 

デジタル社会の現代にチラシ?

と思われるかもしれませんが、侮ることなかれ。

 

本の表紙やあらすじ、ISBNコードやAmazonでも購入可能かどうかなど、気になった方がなるべくスムーズに購入まで辿り付けるような情報をチラシに載せましょう。

 

チラシのデザインは、canvaなどの無料アプリを使うと簡単に目を惹くデザインのものが作れます

 

著者自身も広報活動を行うことで、販売の促進・重版につながる

書籍の年間の出版点数はおよそ7万冊にも上ります。

日々多くの本が出版される中、読者側も多くの情報にさらされ、自分好みの本を探すことに苦慮しているのが実情です。

 

「情報が届きさえすれば売れる」という本が埋もれてしまったり、反対に「宣伝が上手くいったから売れた」という本もあったりするでしょう。

 

7万冊ものライバルの中、自分の本を売るためには著者自身もなりふり構わず宣伝活動をすることが必要です。

この記事では、大きな宣伝効果が見込めるものから、宣伝効果は小さくても無駄にはしてはいけないチャンスまで、さまざまな宣伝方法をご紹介しました。

 

著者自身も新刊・既刊の広報活動を行うことで、読者に情報を届けることができます。

「あなたの本が好みでした」「こんな本を読みたかったのです!」

と思っていただけるような方に情報が届くまで、広報活動を続けることが大切です。

 

一冊一冊の売上げがやがて大きな口コミやレビューへと繋がり、販売の促進や重版へと繋がっていきます。

 

ぜひ、ありとあらゆる手段を使って本を売ろうとしてみてください。

必ずしも、たくさんの費用を掛ける必要はありません。

ただ、「何もしなかった場合」と比べて、確実に売上げは変わるはずです。

 

夢の重版を目指して、頑張りましょう!

 

 


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