投稿日:2022.07.01 / 最終更新日:2022.09.01
句集・短歌集を出版する方法には自費出版という選択肢も。費用を抑えるコツもご紹介
テレビでも取り上げられ人気上昇中の俳句、俳句とは違い季語を入れない川柳、そして俳句や川柳が5・7・5の17音であるのに対し、5・7・5・7・7の31音となる短歌。
これらは古来の日本より親しまれ、今も人気のある創作ジャンルのひとつですね。
個人で活動するほかに、結社(サークル)に入られている方も多いでしょうし、市民スクールなどに通われている方もいらっしゃるかと思います。
これらの俳句・川柳・短歌を創作していると、仲間内で見せ合うだけでなく「広く世の中に自分の作品を見てほしい」という思いが湧いてくるのも自然なことでしょう。
俳句・川柳・短歌の句集や歌集は小説ほど大きな市場規模ではないにせよ、創作するのが好きな人も、他人の作品を読むのが好きな人もいます。
ひとつの作品が17音や31音と短く、まとまった時間が取れない時でも作品世界に触れて想像を広げられるというところも読み手側には魅力のひとつでしょう。
忙しい現代人にこそ、句集や短歌集は求められているともいえます。
そんな句集や短歌集を出版するには、商業出版のほかに「自費出版」という手段があります。
自費出版とはその名の通り、出版に関わる費用を著者が負担して出版する方法です。
自費出版した本はAmazonや書店に並べることができますので、一般の本と何ら変わりはありません。
この記事では、「句集や短歌集を出版してみたいと思っていたけれど、自費出版は考えたことがなかった」という人に向けて、自費出版のメリットや自費出版をした句集・短歌集の使い道、そして自費出版の費用を抑えるコツをご紹介します。
目次
句集・短歌集を自費出版するメリットとは
そもそも句集・短歌集を自費出版するメリットはあるのでしょうか?
その答えは「人によってはあるし、人によっては損をしてしまうかもしれない」というのが正確なところです。
金銭面で言うと、出版にかかる費用は著者が全て負担します。
出版部数を増やせば増やすほど「一冊あたりの金額」は安くなりますが、その分在庫を抱えるリスクも上がります。
自費出版では、印税の代わりに「売上分配金」が著者様に支払われます。
売上分配金は、本の定価の50%で、商業出版の印税(およそ5~10%といわれています)よりも高いので、多く売れれば売れるほど得をする可能性があがります。
⇒詳しくは【出来上がった本の流通と販売について】をご覧ください。
金銭的な面以外でもメリットがあります。
むしろこちらのメリットの方が主になるという方もいらっしゃるでしょうから、詳しく解説していきましょう。
自身で俳句や川柳・短歌の結社を主催するなら、出版経験があると箔がつく
俳句や川柳、短歌を嗜む中で、結社(サークル)に所属している人も多くいらっしゃると思います。
そんな中で、「自分も結社を主催してみたい」という思いが募っている方はいらっしゃいませんか?
もちろんアマチュアの1詠み手として結社を主催しても良いですが、出版経験があると主催の経歴の中に『著作として「○○××」がある』などと書くことができます。
自費出版といえど、出版経験があると一般の方には「すごい」と思ってもらえますし、結社のメンバーも集めやすいでしょう。
カリスマ性のある主催者として活躍することもできる可能性が上がります。
出版経験が買われ、商工会議所などが主催するカルチャースクールの講師として招かれる可能性がある
出版経験は、自身のPRにも繋がります。
出版経験のないいわば「無名の人」には無いチャンスが、自費出版をすることで生まれる場合もあります。
地元自治体や商工会議所などが主催するカルチャースクールの講師として、出版経験があることで声がかかる可能性もあります。
出版した本をカルチャースクールの担当者が目にし、著者のプロフィールを見て近隣地域であれば連絡が来る可能性もありますし、反対に自分からスクールの講師として応募しても良いでしょう。
作品を仲間内にしか公開したことがなければ、あなたの実力がわからず講師として採用してもらえない可能性が高いですが、出版した本を手に「このような本を出版しました」と担当者に見せれば、どのような作風の人かもわかりやすく、講師になれる可能性が上がります。
出版で得られるお金(売上分配金)だけでなく、スクールの講師として謝礼をいただくことができる可能性があることも、自費出版のメリットのひとつです。
カルチャースクールの講師に限らず、講演会に登壇したり、自分で教室を開いたりしても良いでしょう。
自分の作品と実力を、自費出版とはいえ世に出すことには価値があります。
自費出版した句集・短歌集の使い道
自費出版した句集・短歌集はAmazonで販売することができるほか、オプションで街の書店に流通させることもできます。
けれど句集・短歌集の場合はそれだけではもったいないです。
ぜひ、「寄贈」という選択肢も考えてみてください。
地元図書館に寄贈したり、自分の卒業した中学校・高校に寄贈したりするのが良いでしょう。
特にその学校に文芸部など、俳句や川柳・短歌を創作する部活動やサークルがあれば、卒業生の作品として現役の学生の勉強材料になります。
図書館への寄贈は、専門の窓口がある場合もありますし、受付の人などに聞いてみて案内をしてもらうというケースもあります。
図書館の規模によって異なりますので、寄贈を受け付けているかどうか、まずは確認をしてみてください。
学校への寄贈は、図書室の司書教諭やそれに類する担当の先生、または文芸部の顧問の先生にアポイントを取るのが良いでしょう。
まずは電話をしてみて、
「○○学校の卒業生の者ですが、この度句集・短歌集を出版しましたので、ぜひ母校に寄贈したくお電話いたしました。司書の方か、文芸部ご担当の先生はいらっしゃいますでしょうか?」
などと尋ねてみてください。
都合の良い時間帯を聞いて、またかけ直すということもあるかもしれませんが、OB・OGの出版した本であれば、図書室に大々的に置いてもらえる場合もあります。
句集・短歌集を自費出版する際に費用を抑えるためのコツ
句集・短歌集を自費出版してみたい、という気持ちが湧いてきても、費用がネックになるという方は多いでしょう。
ここでは、句集・短歌集を自費出版する際に費用を抑えるためのコツを3つお教えします。
状況によって利用しやすいもの、利用しにくいものがあるかと思いますので、ご自分の状況にあった選択肢をぜひ選んでいただけたらと思います。
自費出版をする際に費用を抑えるコツ①サークルなどの複数人で出版をする
自分一人だけの作品が載った句集・短歌集というのも憧れますが、「そこまでの作品数がない」「作品数はあるが、自分一人で自費出版の費用を全てまかなうのは厳しい」という方も多いでしょう。
そのような場合におすすめなのが、サークルなどの複数人で出版をし、費用を分け合う方法です。
複数人で費用を分け合えば一人あたりの負担金額を抑えることができますし、それぞれの身内や友人など販売できるアテも複数あるでしょうから、販売可能な部数も増えます。
つまり、得られる売上分配金が増える可能性も上がります。
一冊の句集・短歌集に載る作者の数が増えれば、それだけファンのついている作者の人数も増えるでしょう。
「○○先生の作品を見たいから」と本を買ってくれる人も増えるはずです。
本の宣伝を複数人で分担して行えるのも魅力のひとつです。
昨今はSNSでの宣伝が販売の要となっていますが、複数人で出版すれば、中にはSNSの使い方が得意な方もいるはずです。
宣伝がうまくいけば、本の売上げも好調になることでしょう。
また、売上げを目的としないのであれば、私家版(※販売を目的としない本のこと)として出版することもおすすめですよ。
自費出版をする際に費用を抑えるコツ②クラウドファンディングを利用する
①の複数人で出版をする方法とかけあわせても良いですが、既にインターネット上で作品を公開していて知名度のある作者さんがいる場合、クラウドファンディングを利用して出版の費用をサポーターに負担してもらうという手段があります。
自費出版をした句集・短歌集は全てをAmazonや書店に流通させず、手元に残しておくことも自由にできますので、クラウドファンディングの返礼品としてサイン本を用意するというのも良いでしょう。
他にクラウドファンディングの返礼品としては、作者からのお礼のお手紙やメール、zoomでのセミナーや講義、本には載せていない作品を印刷した小冊子なども考えられます。
自費出版は、「出版しても売れるだろうか……読者から反応がもらえなかったらどうしよう……」と出版前から不安になってしまうものですが、クラウドファンディングであればリアルタイムで購入予定者さんからの反応を見ることができます。
どのような返礼品が人気かを見ることで、どのような期待をされているのか、自分に何を求められているのかを知ることもできます。
クラウドファンディングは単に資金の調達手段であるだけではなく、自分(達)の作品がどんな人たちに、どのように求められているかを知るための手段にもなり得るのです。
自費出版をする際に費用を抑えるコツ③句集・短歌集に特化した自費出版プランを利用する
らく楽自費出版工房では、2022年8月31日より、句集・短歌集に特化したプランを開始いたしました。
らく楽自費出版工房は格安での自費出版を承っておりますが、従来プランでは大量部数の印刷を前提とするジャンルの方が有利となっておりました。
私家版としての印刷や、身内のみでの配布を目的とする場合も多い句集・短歌集を印刷したい方にとっては、少々利用しにくいお値段設定、印刷設定となっていたかもしれません。
ということから、「俳句や川柳・短歌をもっと広めたい」という思いから新たなプランをご用意いたします。
少数部数でも出版しやすいプランとなりますので、一度ご覧いただけますと幸いです。きっと、価格もご満足いただける価格になっていると思います。
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句集・短歌集を出版するという夢を、自費出版で叶えよう
らく楽自費出版工房では、句集・短歌集を出版したいという夢を全力で応援しております。
実際、句集や短歌集のお問い合わせをいただくことが多く、俳句や川柳・短歌が一般の人に思われているのよりも人気であると感じております。
他社様との相見積もりも歓迎しておりますので、句集・短歌集を出版してみたいとお考えの方は、ぜひお気軽にお問い合わせくださいませ。