投稿日:2023.07.11 / 最終更新日:2023.12.22

作家志望者がウェブサイトを持つべき5つの理由

作家志望者がウェブサイトを持つべき5つの理由

小説家としてデビューするための道のひとつとして、「小説家になろう」「カクヨム」などの小説投稿サイトで人気を獲得し、書籍化してもらうという方法があります。

 

この記事を読んでいる人の中にも、小説家を目指して「小説家になろう」や「カクヨム」に投稿しているという方は少なくないでしょう。

 

書いた小説は「小説家になろう」や「カクヨム」で連載し、更新情報はTwitterなどのSNSでお知らせをする、というスタイルが現在では主流ではないかと思いますが、ちょっと待ってください。

本気で小説家を目指すなら、SNSだけではなく自身のウェブサイトも作ることが重要なのです。

 

この記事ではなぜ作家志望者はウェブサイトを作るべきなのかその理由を解説し、作家志望者向けサイトにはどのようなコンテンツを用意すべきかを説明します。

本気で小説家になりたい人は、絶対に読んでください。

 

なぜ作家志望者はウェブサイトを作るべきなのか?

「小説家になろう」や「カクヨム」に小説を掲載していて、「もう既にそこそこ有名になれているんだけど、それでもウェブサイトを作った方がいいの?」

と疑問に思っている方も少なくないでしょう。

 

既に人気の作者さんでも、本気で小説家を目指しているならウェブサイトを作ることがおすすめです。

 

それはどうしてでしょうか?

 

作家志望者がウェブサイトを作るべき理由は、5つあります。

 

  1. 過去の作品を一覧にして掲載できる
  2. ファンが作品を追いかけやすくなる
  3. より熱心なファンを生み出すことができる
  4. 出版社に本気度が伝わる
  5. 出版社から声がかかりやすくなる

 

これら5つの理由は、「ファンのため」「出版社のため」と大きく2つに分けることができます。

 

ファンがあなたを応援しやすい環境を整えることでよりいっそう熱心なファンを増やし、ファンが増えることで出版社から書籍化の声がかかりやすくなるのです。

 

それぞれの理由を詳しく見ていきましょう。

 

理由①過去の作品を一覧にして掲載できる

特定のサイトのみに小説を掲載しているのであれば、著者ページから全ての作品を確認することができるでしょう。

 

けれど、中には複数の投稿サイトに小説を掲載しているという人もいらっしゃるのではないでしょうか?

 

また、普段は特定のサイトに小説を投稿しているけれど、体裁を整えて投稿するほどではない作品は別の媒体に載せているという場合もあるかもしれません。

 

たとえばTwitterにショートストーリーを上げているという方もいらっしゃるかもしれませんね。

 

また、オフラインのイベントで同人誌として本を出したことがあるという方もいらっしゃるでしょう。

 

そのような場合は、何もしなければ過去の作品が埋もれてしまいます

 

だからこそ自分のサイトを作ることが大切なのです。

どんな小さな作品でも漏らさずサイトにまとめることで、せっかく書いた過去作品が埋もれてしまうことを防げます。

 

複数のサイトで小説を連載している場合はそれぞれの作品へのリンクを掲載したり、書籍の形で販売している場合は販売リンクを設置したりすると良いでしょう。

 

こうして作品一覧ページを作ると、これまでどのような作品をどれだけ書いてきたかという実績のアピールにもつながります

 

理由②ファンが作品を追いかけやすくなる

サイトを作ることで、それまで1作品しか読んだことがなかった「作品のファン」が他の作品もあることに気付きやすくなります。

 

他の作品も読んでもらいやすくなることで、「作品のファン」から作者のファンへと熱量が高まり、次回作を書けば書くほど多くの方に読んでもらえる好循環が生まれやすくなります。

 

「このサイトをチェックすれば、この作家さんの作品を全部追いかけられる」

と認知されることで、読者がSNSをチェックしたり、いくつもの小説サイトを検索したりする手間を減らしてあげることもできます。

 

ストレスなく他作品もチェックしてもらえるようになり、人気に火が付きやすくなるでしょう。

 

自身のポータルサイトとなるサイトを作ることで、読者に利便性を提供することができます。

 

理由③より熱心なファンを生み出すことができる

サイトを作って運営することは、ファンとの心の結びつきを強化することにもつながります。

 

たとえばサイトにコメント機能を付ければ読者の感想を直接もらうことができ、もらった感想へのお礼も伝えられます。

 

小説へのリンクをまとめるだけではなく、作者のプロフィールを書いたページやブログなどを作成すれば、作者の人となりが読者に伝わり、「作者のファン」を作りやすくもなるでしょう。

 

「読者は小説の続きしか興味無いんじゃないの?」と思うかもしれませんが、そんなことはありません。

作者について知りたいというコアな読者も中には居るので、そういう「特に熱心なファン」の心を満たしてあげると、よりあなたを好きになってもらえます。

 

熱心なファンは自分の好きな作品・作者を広めたいという思いも強いですから、口コミなどからさらに人気を集めることも期待できます

 

まずはブログで作品に込めた思いや小説本文には描写されていない裏話などを語ってみるところから始めてみてはいかがでしょうか?

作品に関する話題は、ファンに喜んでもらいやすいです。

 

ファンの心を満たし、コミュニケーションの場を設けることで、より熱心なファンを産み出すことにつなげられます。

 

理由④出版社に本気度が伝わる

作家としての自分のサイトを作ると、「わざわざサイトを作るほど本気で小説家を目指しているのだ」という熱意が出版社に伝わりやすくなります

これ、めちゃ大事!

 

簡単なプロフィールサイトでも、有るのと無いのとでは大違いです。

 

小さな受賞歴やこれまで書いた作品のリストなどを掲載するだけでも良いのです。

 

「小説家になろう」や「カクヨム」から人気作品を書籍化しようとしたときに、同じ程度の人気や完成度の作品があれば、出版社は自身のサイトを持っている人の作品を書籍化しようとする可能性が高いでしょう。

 

あなたが「本気で小説家を目指している」ということが出版社に伝われば、書籍化するとなった場合でも、熱心に改稿をしたり、続編や次回作も一生懸命執筆したりしてくれるだろうと期待してもらえます。

 

人を動かすのは実力や知名度もありますが、最後に大切になるのは「熱意」です。

 

本気で小説家を目指すなら、デビューに備えてサイトを作っておくことをおすすめします。

 

 

理由⑤出版社から声がかかりやすくなる

サイトを作るメリットは、出版社に本気度が伝わりやすくなるだけではありません。

 

サイト内でファンのコミュニティが活発であれば、書籍化した際の売上も予測しやすくなります

そのため、「この人の作品は売れる見込みがあるから」と判断してもらえて、書籍化の声がかかりやすくなるでしょう。

 

著者のサイトがあり、すでに一定の読者がサイトを訪れているのであれば、出版後は著者のサイトから宣伝ができるのでより「売れやすい」と判断されやすくなります。

 

また、サイト内にお問い合わせフォームを設置しておけば、出版社が書籍化を打診したいと思った際に連絡を取りやすくなるので有利です。

反対に、どんなに面白い小説を書いていて人気度が高くても、出版社から声をかけるための手段がなければ書籍化はできません

 

自分のサイトを作ることは、問い合わせの窓口を増やすという意味合いもあるのです。

 

作家志望者のウェブサイトに必要なコンテンツとは

それでは、本気で小説家を目指している作家志望者のウェブサイトにはどのようなコンテンツを用意したら良いか、解説します。

 

  • 作者プロフィール
  • 作品一覧
  • (可能なら)ブログ
  • (可能なら)レビューや感想を書き込める掲示板
  • お問い合わせフォーム

 

その他、好みに合わせてサイトを作り込んでも良いですが、最低限だけ用意するのであれば「プロフィール」「作品一覧」「お問い合わせフォーム」の3点だけあれば充分です。

 

プロフィールには「なぜ小説家を目指しているか」や「過去の受賞歴」などを記載しましょう。

 

作品一覧からは、過去の作品の抜け漏れが無いようにリンクを貼ったり、作品そのものを掲載したりします。

 

お問い合わせフォームは出版社からのメッセージが来る可能性もありますので、エラーが無いよう入念に確認をした上で設置をすることがおすすめです。

お問い合わせフォームを作るのが大変であれば、連絡用のメールアドレスを記載しておくだけでも大丈夫です。

 

そして余裕があればブログや掲示板など、作者の人となりがわかるコンテンツや、読者との交流ができるコンテンツがあると、サイトや作者を愛してもらいやすくなります。

 

無料で作れるウェブサイトで充分。今すぐサイトを作ろう!

ウェブサイトは、作り込もうと思えばお金がかかるものですが、そこまでリスクを取る必要はありません。

 

「Wix」や「ペライチ」など無料で簡単に作れるウェブサイトでも充分です。

 

プロフィールや作品一覧などの必要なコンテンツを並べて、見やすいようにできる範囲で見た目を整えるだけでも立派なサイトになります。

 

無料サイトだから出版社の人が見たときにマイナスな印象になるということはありません。安心してください。

 

小説家という夢への本気度が伝わりますので、本気で小説家を目指している人は、今すぐウェブサイトを作ってみましょう!


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