投稿日:2022.01.02 / 最終更新日:2022.07.05
自費出版は儲け(利益)は出る?
自分の書いた本が世に流通するというのは夢のあることで、オリジナリティの作品を生み出すことができる人にとって出版する・上梓することは、一度は実現させてみたいことだと思います。
ただ自費出版となると、費用は著者負担。しかもそれほど安い金額でできることもない。そこで気になるのは、自分の本が流通して売れるのか?そして儲かる(利益が出る)のか?ということだと思います。
そこで、現実的に見て自費出版で儲けることができるのか?を検証してみたいと思います。
目次
一冊売れればいくら儲かる?
らく楽自費出版工房では書いた文章・内容に対する著作権の使用料、いわゆる「印税」という概念はなく、売れた分に対する対価、つまり「売上分配金」を著者に分配しています。その分配金は、らく楽自費出版工房では定価の50%です。
定価の設定から利益を出すための販売数を考えてみる
らく楽自費出版工房では「売上分配金」は50%です。それを元に作る部数と費用から定価を考えてみましょう。
全冊売り切った時の採算分岐はどこにあるかという計算式は
- (部数×定価)×50%=費用
この計算式が採算分岐点を割り出す式になります。
例えば、1000部作って費用が80万円かかるとします。全冊売り切ると仮定したときの採算分岐点から割り出す定価の設定は、
- (1000×定価)×50%=800000
ということになるので、定価は1600円ということになります。ちょっと定価が高いような気もしますが、現実的な範囲ではあると思います。この流れからするともう少し部数を増やせば、製造単価も下がるので、儲けにつながると思います。
では、もう少し部数を減らして、800部作って費用が70万円かかる場合で考えてみましょう。
- (800×定価)×50%=700000
ということになるので、定価は1750円ということになります。日本中に知れ渡っている作家さんでもない限り、この金額はちょっと高めの印象になります。
自費出版だけで儲け(利益)を出すのはかなり難しい
先ほどの計算は、あくまで全部売り切ることができた場合の算出法です。実際は、そんな簡単に売り切れるわけではありませんし、売り切れるとしてもどれほどの日数を要するかわかりません。
このように、自費出版だけで儲け(利益)を出すのはかなり高いハードルと言わざる得ないというのが正直なところです。
自費出版のプラスの側面は、その先にある二次派生
では自費出版で本を流通させるのは負担でしかないのでしょうか?実は自費出版の儲け(利益)の源泉はその先にあります。
特にその二次派生は、ビジネススキル系・ダイエットなどの美容系・ハウツー系・占いや料理のレシピなどの情報系などの類で発揮しやすいと考えられます。
どういうことかと申し上げますと、一つ例を挙げてみますと、ある経営コンサルタントがオリジナリティ溢れる営業のノウハウを持っているとします。自費出版という手段の用いて世間に公開したとします。それをある企業の経営者の方が読んだとします。そしてその営業のノウハウに感銘を受けてコンサルティングの依頼が来たとしたら…
ここで言う二次派生とは、こういう「もう一つの販促ツール」的な役割を果たすケースのことを言います。
もし新しい筋トレ方ならトレーニングジムの販促に、健康法なら健康食品・健康教室などの販促にという風に広がりを見せていく可能性があるのです。
小説や句集などの文芸では二次派生は生まれない?
この「もう一つの販促ツール」という部分を切り取ると、小説や句集などの文芸を自費出版で発行するのは二次派生につながらないのか?と思うかもしれません。
実はそうではないのです。文章の書き方講座の講師や、文芸サークルのアドバイザーや講師、カルチャー教室の講師などの役割を求められる可能性はあるのです。
自費出版は「手段」。「目的」になってはいけない。
結論 「自費出版で儲ける(利益を出す)ことは難しい。しかし、その先にある二次派生まで辿り着くと、利益につながる」ということです。
つまり、自費出版は「出版することが目的」になってはいけない。「出版することはその先のための手段」にしなければならないということです。
らく楽自費出版工房では、そういった二次派生を生み出すために貢献できるよう努めて参ります。
「二次派生を得るための自費出版」をご検討でしたら、らく楽自費出版工房にぜひご相談ください。
書いた小説をぜひたくさんの人に読んでもらいたいとお考えでしたら、ぜひご相談ください。色々なご提案をさせていただきます。お気軽に「らく楽自費出版工房」にお問い合わせください。らく楽自費出版工房は、装丁デザイン代・本文レイアウト代・Amazon販売手数料、コミコミ価格でご提供しています。