数ある出版方法の中の「自費出版とは?」
自費出版とは、そもそもどういった出版形態なのでしょうか? 自分の原稿でも、自費出版で本を出すことはできるのか、気になるところでしょう。費用のことも心配でしょう。
このページでは、一般的な出版方法である「商業出版」をはじめ、さまざまな出版形態と自費出版を比較し、自費出版に対する理解を深めていただきたいと思います。
また、自費出版のメリット・デメリット・トラブルの事例もご紹介し、安全かつ安心して自費出版に向き合っていただけるように情報提供いたします。
自費出版は費用も掛かり、収入につながりづらいイメージがあると思いますが、費用負担をできるだけ少なくする方法や、自費出版をきっかけにして、付随するビジネスにつなげる方法も解説します。
このページの目的は、自費出版にまつわる情報を網羅し、安心・安全に本を作る事に向き合うとともに、その先の未来に全力で進めるようにサポートをすることです。
信頼できる自費出版社を選ぶため…… もちろん、らく楽自費出版工房を選んでいただけることを願っておりますが、それに限らず「失敗しない自費出版」を実現していただくために、ぜひ最後までお付き合いいただけますと幸いです。
目次
自費出版とは?商業出版との違いから、メリット・デメリットまでを完全網羅
商業出版・共同出版・自費出版・自己出版の違いとは
まずは代表的な4つの出版形態を比較します。
最初は出版の王道・商業出版をご紹介します。
□ 商業出版
書店で一般的に見かける本は、ほとんどがこの「商業出版」の形態で出版された本です。企画出版とも言います。
出版にかかる費用は出版社が全て負い、宣伝も原則として出版社が行い、著作物の使用料として印税が支払われます。
印税は多くの場合、5%~10%といわれています。
商業出版の特徴としては
といったものがあります。
商業出版では、原則的に費用を負担するということはない前提ではありますが、「広告費は著者負担」「書店でのランキングを上げるために特定の書店での在庫を全て買取」というようなケースも場合によってはあります。
それを受け入れたとしても、誰もが商業出版を実現できる可能性は限りなく低いのが現実です。
薦める薦めない以前の問題として、それなりに世間的にわかりやすい実績がないと、著者に選択権はないというのが実情です。
次は共同出版をご紹介します。
□ 共同出版
出版社と著者が出版にかかる費用を負担しあう出版形態です。
なので、商業出版と自費出版の中間のような出版形態と言うことができます。
費用負担の割合は一律には決められておらず、個々の契約によって異なります。
共同出版の特徴としては
といったものがあります。
共同出版という名の出版方法ではありますが、それが本当に「共同」と呼べるものかどうかは、出版社の考え方にもよりますし、著者の許容範囲にもよります。
商業出版という名のもとに、ふたを開けてみれば結構な費用を負担するというケースは実際にあるので、それもいわば「共同出版」と変わりはないということは、いくらでもあることです。
中には、この出版方法で、「誰がどれくらい負担し、誰がどれくらい印税を獲得できるか」という部分をシステム化している出版社もあります。そのシステム化させている内容が明確であるならば、それほど不具合のある方法ではありません。
次は自費出版をご紹介します。
□ 自費出版
出版にかかるすべての費用を著者様が負担する出版形態です。
らく楽自費出版工房ではこの「自費出版」を請け負っています。
自費出版の特徴としては
といったものがあります。
Amazonや書店で販売された本の売上分配金(印税のようなもの)は、
らく楽自費出版工房では売上の50%としております。
(残りの50%は書店の流通などにかかる経費としていただいております)
自費出版では、原則して広告費・宣伝費も著者の負担です。中には、それも含めてパッケージ化している出版社もあります。
その上で、その宣伝方法は、著者がご自身で行われる場合には、制限をかけるケースはほぼないと思います。出版社が行う場合は、その費用の実費+手数料で請け負うことがほとんどかと思います。
出版社独自の活動としては、宣伝をまったくしない出版社もあれば、ある程度はしてくれるところもあります。
らく楽自費出版工房では、X(旧 ツイッター)などの費用を掛けずにできることは、できるだけ発売時および、あとは不定期に発信していくことにしております。費用の掛かることは、「実費+手数料として数%」で請け負うことにしております。
以上、大きく分けて3通りの出版方法をご紹介しました。
ですが、実はもう一つ出版の方法があります。
それは、自己出版
□ 自己出版
自費出版に似ている出版形態で、自己出版があります。
セルフパブリッシングや自主出版とも呼ばれます。
出版社を介さず、著者自らが本文の執筆や表紙などのレイアウトを行い、紙媒体であればAmazonのプリント・オン・デマンドなどのサービスを利用したり、Kindleなどの電子書籍で発行されたりすることが多いです。
自己出版の特徴としては
といったものがあります。
本の出版流通のしくみとは
著者が執筆した本は、印刷・製本され出版社の元へ納品されます。
出版社からは直接書店に送られるのではなく、間に「取次会社」が存在し、各書店に何冊配本するかを決定します。
取次会社はいわゆる卸のようなイメージを持っていただくとわかりやすいかと思います。
取次会社を介して街の書店に本が並び、ようやく読者の手に本が届きます。
Amazonでの販売の場合は流通のしくみが少し変わり、取次会社介す出版社も、介さない出版社もあります。(らく楽自費出版工房では、介しておりません)
らく楽自費出版工房では、取次会社を通した流通は行っておりません。「BOOKS CELLAR」および「TEMMA BOOKSウェブサイト」から、書店様より直接仕入れ依頼が来た場合のみ、リアル書店様に納入しております。Amazonへは無条件で、楽天ブックスへはある程度まとまった部数を配本する予定の場合に納入しております。
本の流通の仕組みについてはこちらのページで詳しく解説しておりますので、気になる方はチェックしてみてください。
⇒本の流通のしくみについて
自費出版をするまでの流れ
「自費出版をしてみたい」と思い立ったら、まず何からしたら良いのでしょうか?
① らく楽自費出版工房では、個人情報の登録不要で、概算見積をしていただけます。
また、本のサイズやカラー/モノクロなどの条件ごとに料金表も用意しておりますので、本の内容が確定していない場合でも、おおよその費用を確認していただくことができます。
② 費用に納得いただけたら、資料請求やお問い合わせからより詳しくらく楽自費出版工房での自費出版について知ってください。
不明点や不安な箇所を事前になくし、安心してご依頼いただけるよう、誠心誠意対応いたします。
③ ご納得いただけましたらいよいよご依頼ください。
テキストデータや使いたい図・イラストなどが確定していらっしゃいましたら、ご依頼と同時にお送りください。
未確定の状態でしたら、後日お送りいただいても大丈夫です。
④ 入稿後は詳細な見積と契約書をご用意させていただきます。
らく楽自費出版工房では細心の注意を払っていますが、自費出版の業界では契約に関するトラブルが悲しいことに稀にありますので、著者様にも慎重に内容をチェックしていただいております。
⑤ 契約と半金のご入金が済みましたら、いよいよ製作に着手いたします。
原稿に関する打ち合わせを著者様と行い、原稿の組版、レイアウトを作成いたします。
2、3案の中から著者様に選んでいただき決定いたしましたら、いよいよ著者校正です。
⑥ 本文の校正が終わってから、装丁のレイアウト工程へと入ります。
装丁のレイアウト時にISBNコードを取得いたします(※流通する本および希望される場合のみ)。
⑦ 装丁の校正も終わりましたら、本のサンプルを送付いたします。
間違いや乱丁・落丁などがないかをご確認いただいたのち、2週間程度で印刷・製本となります。
⑧ 完成した本は著者様の希望に基づき、Amazonへの搬入や各書店・取次業者に納品するほか、著者様のお手元や指定箇所にも納品いたします。
⑨ 本が販売されたら売上分配金をお支払いいたします。
ここまでざっくりとした流れの説明となりましたが、詳しくはこちらのページにて解説しております。
⇒らく楽自費出版工房の出版のしくみ
自費出版の5つのメリット
自費出版は多額の費用がかかるものです。
らく楽自費出版工房では業界内でも格安の金額で自費出版を承っておりますが、それでも日常生活のコストを考えると、安い金額とはいえません。
自費出版で黒字を目指すことはとても難しいことですが、金銭以外の面でのメリットがございます。
ここでは、自費出版をすると得られる5つのメリットについて解説します。
① 誰でも作家としてデビューすることができる
商業出版は狭き門ですが、自費出版は希望すれば誰でも出版することができます。
作家になることを夢見ている方は多いでしょう。
小説や漫画の新人賞に投稿したり、写真や俳句、絵画などさまざまなジャンルでも、出版社の方の目に触れるように必死に活動されたりしている方も多くいらっしゃることと存じます。
それでも商業デビューができる方は一握りに限られます。
いつまでも夢を追っていると、ご家族などから心配されることもあるでしょう。
そんな中で、自費出版といえども出版すれば、「いつかは自分の本を本屋さんに並べたい」という夢を叶えることができます。
ご家族や周りの人からも「この人は本気で夢に向かって努力をしているのだ」と見直してもらえます。
自費出版という規模の小さな夢の叶え方でも、作家としてデビューをするという夢が叶えられることは素晴らしいことだと思いませんか?
② 編集者の手が入らないので、自由に書きたいことを書くことができる
商業ベースの書籍だと、企画の段階から編集者さんと二人三脚で進めていくことになります。
「これは傑作だ」と自分では思っても、編集会議で却下され、企画から立て直しになってしまうこともとてもよくある事例です。
思い通りに書けないことがストレスになって筆を折ってしまう作家さんも、編集者さんからGOが出ず二作目、三作目を出版することができないまま消えてしまう作家さんも、世の中には大勢います。
その反面、自費出版であれば自分の立てた企画をそのまま採用することができます。
「てにをは」などの簡単な校閲は入りますが、基本的には著者様の書いた原稿の通りに企画が進んでいきます。
自分の書きたいこと、伝えたいこと、載せたいイラストや写真、心を込めたデザイン。
そういったものがすべて思い通りになるのです。
プロの編集者にチェックしてもらえないことは自費出版の弱みでもありますが、どうしても書きたいものがある、という強い思いを抱く方にとっては、自費出版という出版形態は望みを叶える手段の一つとなるでしょう。
らく楽自費出版工房では、アドバイスできることは、しっかりとアドバイス・サポートさせていただきます。
③ 自分の名刺となる一冊を手に入れることができる
自費出版は、何も小説家や漫画家を目指す方のためだけのものではありません。
出版される方には、若手の起業家さんや、士業などの先生、ココナラで活躍している占い師の方、整骨院や歯医者の院長先生など……多種多様な職業の方がいらっしゃいます。
それはなぜでしょうか?
それは本を出版することで、自分の活動を広く知ってもらうことができるからです。
きちんとした社名の書かれた名刺を差し出されると「きちんとした方なのだろうな」という印象を私たちは抱くと思います。
それと同じようなことで、あなたが本を出版されている先生だと知ると、「信頼できる能力のある方なのだろうな」という印象を抱いてもらうことができます。
まるで自分のもう一つの名刺となる本を手に入れることができる。
それはビジネスチャンスを広げることにも繋がのです。
「本を出している方だから安心できる」と依頼が増えることによるメリットは、自費出版にかかる多額の費用を補って余りあるものでしょう。
④ 締切に追われることなく納得のいく内容で出版できる
商業出版では必ず存在するもの、それが締切です。
商業出版では発売日から逆算して予定が立てられ、締切が設定されます
締切を守るために内容が適当になってしまっては、本末転倒ですよね。
内容が悪く売れ行きが不調だと、その後の期待が持てなくなるかもしれません。
一方で自費出版には、締切は存在しません。
書きたい本が完成してから依頼をしていただければ良いのです。
人によっては、締切はとても大きなストレスになり、体調を崩してしまうことすらあります。
「心身ともに健康であること」これが執筆活動をしていく中でマストなことです。
健康面に配慮しながら、自分の納得のいく形まで本をブラッシュアップさせて出版することができる。
自費出版にはそういったメリットも存在します。
夢を追いかけた結果、夢に押しつぶされてはいけないのです。
⑤ 自分で決められる範囲が広いので、理想の本を作ることができる
自費出版では、本のすべてを自分の思うがままに作り上げることができます。
本文の紙質、ハードカバーにするかソフトカバーにするか、本文のレイアウトや表紙のレイアウト、挿絵や目次……。
商業出版ではこうはいきません。
本文の紙質は出版社ごとに決められたものがありますし、ハードカバーかソフトカバーかもレーベルごとに決められています。
本文の見出しレイアウトは専門の会社がデザインすることもありますし、表紙デザインを誰に依頼するかは編集社が決めます。
挿絵の有無も、目次のデザインも、著者が介在できるところはありません。
「それが当たり前」と割り切ることができる人なら良いのでしょうが、一生に一度の、初めて作る本なら自分の納得いく形に仕上げたい。
そう願う方もいらっしゃるはずです。
特にライトノベルなどのジャンルでは、「自分の小説の表紙絵を○○先生にぜひ描いていただきたい」なんて夢をお持ちの方も多いのではないでしょうか?
依頼をしても受けてもらえるかどうかは相手のイラストレーターさん次第にはなってしまいますが、少なくともお願いをすることはできます。
本を出版したいという夢が叶うと同時に、好きなイラストレーターさんに表紙絵を描いてもらうという夢も叶えることができるのです。
理想の一冊を作るためにオプションを付けすぎると費用が膨らんでしまいますが、節度を持って譲れない部分だけでも納得のいくものが作れたら、とても達成感が得られると思います。
自費出版のデメリット・トラブル事例
ここまで自費出版のメリットについて解説いたしましたが、残念ながら自費出版には、
デメリットやトラブルの事例も存在します。
らく楽自費出版工房ではトラブルとなることを避けるため、
「著者様の不安を解消するための3つのお約束」
や
「自費出版のトラブル防止策」
を策定しておりますが、このようなトラブル防止策を策定していない会社も残念ながら存在しています。
ここからは自費出版をするにあたって万全の準備をし、トラブルを避けるため、自費出版のデメリットやトラブル事例をご紹介いたします。
① オプションをつけるとどんどん費用がかさんでしまう
まずは費用面でのトラブルです。
らく楽自費出版工房では
装丁デザイン代+本文レイアウト代+印刷製本代+
ISBNコード取得代+Amazon流通手数料が全てコミコミ価格
という費用体系で行っておりますので、多くの場合追加されるオプションは見返しを入れたり、扉を差し込んだり、書店流通費用といった程度です。
途中で仕様を変更したり、打ち合わせや校正の回数を増やしたりしない限りは契約時の詳細な見積額から大きな変更は起こらないでしょう。
しかし中には、後出しでオプションを付けさせて金額をつり上げるような悪質な業者も残念ながら存在します。
著者側は当然費用に含まれていると思っていることでも、業者側は契約に含んでいない、というような場合も想定されます。
契約書はよく読み、どこまでの工程が費用に含まれているのか、特にAmazonや書店への流通を目的としている著者様の場合は、ISBNコードや書籍JANコードの取得費、各書店への流通費が含まれているのかをよく確認するようにしてください。
② 出版部数が少なく、思ったよりも書店に流通しない
書店への流通を試みても、出版部数が少なければ、全国の書店には行き届きません。著者のお知り合いの方が、発売日を楽しみに近所の書店に向かったけれど、お望みの本は一冊もなかった…… なんてことは普通にあります。
なぜならそれは……
日本にはリアル書店がおよそ11,000店あるから
です。
全国にまんべんなく本がいきわたる様にしようとすると、少なくとも11,000冊以上はないと、必ずどこかが漏れるということです。
しかも、どの書店に何冊配本するかの選択は、出版社サイドは基本的にわかりません。最終何冊配本されたかもわかりません。(出版社から直接配本場合はわかります)
そういうことを考えると、ネット書店のみの方が効率がいい場合があります。しかもネット書店なら、極端なことを言うと、1冊だけ販売する…… ということも理論上は可能です。本当にそれをする人はいないと思いますが……
③ 売れ行きが悪く、契約期間が終わり大量の返本を抱える可能性がある
本は出版したからと言って、必ず売れるとは限りません。
現代は出版不況とも言われる時代です。
大手出版社が費用をかけて宣伝した本でも、ヒットするとは限らないのです。
それが無名の作者の本であれば、なおのこと売れにくいのは悲しいことですが当然です。
自費出版では契約期間中は出版社が在庫を管理してくれますが、契約期間が終われば各書店やAmazonから返本され、行き場を失った本が返ってきてしまいます。
最終的に契約期間が終了した本は、断裁処理して処分されてしまう場合もあります。
自費出版は印税の代わりの売上分配金の割合が多く、売れれば儲かるイメージの方も中にはいらっしゃるかもしれませんが、売れ行きが悪ければ大きな赤字を抱える可能性もあります。
夢や憧れだけで突き進んでしまわずに、冷静に現実を見る目も残しておくことが必要です。
④ 夢につけ込む悪徳な出版社も中には存在している
「作家になりたい」
「漫画家になりたい」
そんな夢を持った方につけ込んで、「あなたの作品には可能性があります。絶対売れます」などと甘い言葉で自費出版を誘いかける悪徳な業者も未だ存在しているようです。
中には架空のコンテストを開催し、「惜しくも入賞できなかったが、改稿をして出版すれば可能性はある」などとそれらしい選評と共に自費出版をするように勧誘することもあるそうです。
もちろん「絶対売れる」などという言葉は嘘で、出版したけれど鳴かず飛ばず、大量の赤字を抱えて泣き寝入りということになってしまいます。
自費出版をする際は、甘い言葉には騙されないようにして、信頼できる業者を見極めるようにしましょう。
最悪の場合は出版詐欺にも引っかかり、出版すらされないことすらあり得ます。
自費出版をするメリットって本当にあるのか?
――本を出版して悠々自適な印税生活……
つい、そんな夢も見たくなる…… その気持ちは分かります。
しかし、本当にそんなこと実現できるのでしょうか?
そもそも、費用を負担して本をつくる「自費出版」…… 費用を負担してまで本を作るメリットって本当にあるのでしょうか?
作家としてブレイクを目指すなら、そもそも本を出さないと始まらない
「本を出して印税でメシを食う」みたいな状態を作り上げようとするならば、出した本または著者自身が、ある程度ブレイクしている状態を作らなければなりません。
「ブレイク」の定義はいろいろあると思いますが、多くの人が認識できている状態であることには間違いないでしょう。
その状態を作ろうとすると、そもそも論ですが、本がないと始まりません。
ですので、まずは少部数でもいいので、「本を作る」ということを実践して、「読んでいただく」という過程が必要になります。
そして、その「読んでいただく」のは、著者自身の周りの人たちだけでなく、かかわりのない人たちに読んでもらうという過程が必要です。
つまり、本がないと始まらないのです。
もちろん、それを実践したからといって、ブレイクが約束されているわけではありません。スタートラインに立てるという意味です。
実際、弊社で発行・販売している「人生100年時代をデザインする 竹山で暮らして」の著者である石塚雅明さんは、「街づくり」専門家として業界で名の知れた人というアドバンテージがあるものの、本も増刷され、著者自身からかけ離れた人たちの手に届く状態になっていってます。
ほかにも、長い出版の歴史の中で、「ブレイクのきっかけは自費出版からだった」という人はたくさんいらっしゃいます。
そんな「ブレイクをした人たち」をこちらのページでもご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
実際の自費出版の費用からメリットを想像してみる
自費出版の費用の考え方は、それぞれの出版社によっていろいろあるかと思います。
ですので、らく楽自費出版工房の場合に限って説明させていただきます。
らく楽自費出版工房では、装丁デザイン代+本文レイアウト代+印刷製本代+ISBNコード取得代+Amazon流通手数料をすべてコミコミの価格で提供しております。(オプションは別途かかります)
表紙用用紙・本文用用紙も数種類常備しており、常備している用紙をご利用される場合は、価格が変わらないようにしておりますが、既定のもの以外でもご相談いただければ、別途お見積りさせていただいて、ご提供いたしております。
つまり、らく楽自費出版工房での自費出版にかかる費用は、
となります。
料金表を掲載しているほか、作りたい本の条件に合わせた具体的な価格例も記載しております。
費用感を知るために、ご覧頂けますと幸いです。
自費出版の印税(売上分配金)の計算方法
自費出版の印税は、らく楽自費出版工房では「売上分配金」と呼んでおります。
売上分配金は、実際に売れた売上から販売手数料を引いた額をお支払いいたします。
具体的には、本の定価の50%をお支払いいたします。
販売手数料は、集荷・販売・決済などの管理に使われます。
お支払いのタイミングは半年に一回、5,000円を超えた分の売上分配金をお支払いします。
5,000円に満たなかった場合は繰越とし、次の半年後の精算時に5,000円を超えた分をお支払いします。
契約満了時に5,000円に満たない売上分配金は、満了時に全額お支払いします。
詳しくは⇒らく楽自費出版工房が選ばれる5つの理由をご覧ください。
自費出版で本を作った時の「収益」をシミュレーション
それではざっくりと自費出版で本を制作・販売してみた時の「収益」をシミュレーションしてみましょう。
お伝えした通り、らく楽自費出版工房では、定価の50%を売上分配金として著者にお支払いいたします。
自費出版にかかる費用や、税金・保険料などは一旦横に置いて、入ってくる収益だけでシミュレーションしましょう。
一般的な書籍の販売定価に合わせて、定価1500円の本を販売するとします。
すると、売上分配金は750円です。
たとえば、この売上分配金でひと月25万円稼ごうとすると、毎月334冊売らなければなりません。
なかなかの高いハードルです。これを実現しようとすると、著者自身が「すでにブランド化」されていなければなりません。
商業出版の場合でも考えてみましょう。
印税率10%として、印税は150円です。
この印税で25万円稼ごうとすると、毎月1667冊売らなければなりません。
「大手出版社から本を出せばこれくらい売れるんじゃないの?」と思うかもしれませんが、運良く大手出版社から本が出せたとしても、かなり高いハードルです。
つまり、「自費出版で食っていく」はもちろんのこと、本を売って生活していくことは、文芸書だろうが実用書であろうが、有名な作家以外は不可能に近いということです。
では、たくさんいる作家は、いったい何で稼ぎ、何を目的として本を出しているのか…… これが気になりますよね?
安心してください。お教えします。
自費出版の本当のメリットはここにある
いままでの内容を見ると、「自費出版はお金だけかかって、得をしない」と思うかもしれません。
ですが、本当のメリットはその先にあります。
本は信頼の証。セルフブランディングには、自費出版は最適
日本においては、「本を出している」という実績は大きな信用に繋がります。
それは、「自費出版のメリット」に記載している通りです。
例えば、
- 弁護士さん、社労士さんなどの士業の先生で、著作を自身のウェブサイトに掲載することで、安心感を得られやすくなります。
- 占い師さんで、自身のウェブサイトや、ココナラなどで活躍されている方なら、マイページ上で著作を掲載すれば、信頼してもらいやすくなります。
- 俳句集や短歌集などをご自身で紹介していけば、教室やイベントの講師やゲストに呼ばれやすくなります。
- 文芸作家さんなら、著作を地元の新聞社やフリーペーパーの出版社、役所の広報課に持ち込めば、コラムや短編小説の連載などの依頼が舞い込むことがあります。
- ブロガーさんやライターさんであれば、著作を自身のウェブサイトやブログに掲載することで、ライティングの依頼などにつながることがあります。SEOの専門家さんなども同じです。
- 料理好きの方のレシピ本なら、著書をアピールすれば、料理教室に呼ばれたり、新聞・雑誌関係からページをもらえたり、さらに運が良ければテレビに呼ばれたりすることがあります。
といったことが可能なのです。
つまり「自費出版で本を作る」ということは、「チャンスを作る」ということでもあるのです。
自費出版をきっかけに、そこからビジネスや別の仕事に繋げていくということを考えると、費用対効果が大きいのではないでしょうか?
負担軽減のためにクラウドファンディングを有効活用
自費出版には多額の費用がかかります。
しかし、その費用負担を少しでも軽減する方法があるのです。
それがクラウドファンディングです。
作ろうとしている本について、その思いや意義、熱量が伝われば、費用の全額または一部を分担してもらうことができます。
御礼を兼ねた返礼品は、作った本はもちろん、あと少しだけプラスαすればそれでいいかと思います。たとえばサインやお手紙、オンライン飲み会の開催などでもいいでしょう。金銭的な負担の大小ではなくて、心のこもったものを企画するのがいいかと思います。
それだけでなく、情報の拡散という意味でも有効活用できます。
いわゆる「事前告知」の要素もあるのが、クラウドファンディングです。
本の詳しい情報を掲載する必要がありますし、資金が集まっていく過程を誰でも見ることができます。
制約するかしないかにかかわらず、その過程そのものがエンターテイメント的要素があるものなので、最終的に費用を著者自身が負担することになっても、感情移入する人がいて、購入してもらえることもあります。
その過程を、noteなどで事細かく掲載する…… みたいなことをやってみるものいいかもしれません。ファン獲得につながる可能性は大いにあります。
ここまで、自費出版について記載してきましたが、自費出版を決断したり、一緒に歩んでいってくれるパートナーを探す際の参考になれば幸いです。
最後に、信頼できる自費出版会社について記載したいと思います。
出版の夢を叶えるために、信頼できる自費出版会社の選び方
自費出版への不安や不明点を解消できたら、いよいよ信頼できる自費出版会社を選びます。
信頼できる自費出版会社の条件は
- 費用、見積がわかりやすい
- きちんとした契約書を作成してくれる
- オプションを無理やり勧めてこない
- 不明なことや不安なことにはすぐに答えてくれる
- 必要に応じてAmazonや書店に流通させることができる(ISBNコードや書籍JANコードを取得できる)
- 出版の実績がある
などでしょう。
らく楽自費出版工房では、安心して自費出版をご依頼いただくために、さまざまな対応策をご用意しております。
参考:著者様の不安を解消するための3つのお約束
参考:自費出版のトラブル防止策
また、Q&Aのページもご用意しておりますので、不明なことがあればこちらのページもご参照くださいませ。
ご依頼が未確定な状態でも、お問い合わせやZoom面談、LINEでのお問い合わせを歓迎しております。
他社様との相見積もりも歓迎しておりますので、自費出版に興味がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
らく楽自費出版工房は、著者様の「出版をしたい」という夢を全力で応援し、そのために誠心誠意寄り添います。
出版を通じて人生を豊かにするお手伝いをさせていただけたら光栄です。
らく楽自費出版工房は、自費出版を通じて、「人生に豊かさを、喜びを、潤いを」与え続けていけるように努めて参ります。