内容説明
~らくむぎコンテスト優秀賞受賞作品~
えっ!? 日本が世界最先端の宗教成熟国だって?
この本は、「海外」と五分で渡り合うことを目指す若人にとって、必ず自分を支えてくれるバイブルになる。
日本が「世界最先端の宗教成熟国」そして「世界最強の被害者性文化国(弱者共感文化国)」であるという、これまでにない新たな視点で日本文化を論じた意欲的作品。筆者の40年に及ぶ外交官としての外国人交流経験から、これまで漠然としか意識されていなかった日本人の宗教道徳感(神をあまり信じていないのに神社で普通に祈る国民性など)について論理的な解説を試みたおそらく初めての書物。また、アメリカに登場した新学説「被害者性文化」を書物として初めて日本に紹介する作品でもあり、さらに「被害者性文化」視点で日本の諸問題(歴史問題、外国人労働者問題、基地問題、少子高齢化、フェイクニュース、気候変動問題など)に関する分析を試みたのも、本書が初めて。民主主義や言論の自由に対する信頼が揺らぐようになってしまった現代国際社会における日本の潜在力について述べているのも斬新。
本書には、これから日本が国際化していくなかで、どのように外国人と付き合うかについて多くの留意点及び考える視点が提供されている。今後の日本を形作る若い方々にぜひ読んでいただきたいが、年配の方々にとっても筆者の比較的特異な長期外交生活から得られたユニークな種々の視点はよい参考になるであろう。