内容説明
~第2回らくむぎ出版コンテストノンフィクション 優秀賞受賞作品~
薫る若葉が空の青さに輝く 季節に発売開始となりました。
背景は戦争末期から戦後の動乱、亡き母の青春手記を忠実にストーリー化した実話です。
この恋を叶えて ・・・ 看護生として満州を志願し立ち向かう。苛酷な時代の中を耐え生き抜く ひたむきなヒロイン。一途に恋した“白衣の天使”の悲恋物語 です。
~弥生むいかさんからのコメント~
この作品は二十年前に他界した昭和二年生まれの母親の青春手記を、今年一月、私が手にし忠実に再現したものです。戦時中の若者の本音やその時々の想い。空襲による恐怖の実体験。看護生の職務とその実態。戦後の日本の状況における厳しさや困難、どうにもならない恋の葛藤。命の尊さ。無常の中で、彼女は不治の病を抱えながらもへこたれず、神職に転じて自分の為、世の為、人の為にと生きることへの希望を感謝する喜びに代えて、ひとすじの光り射す人生だった様に思われます。今、世界中が平和を願うなか、現在平和な日本でも昔は残酷な戦況時代が明らかに存在したこと、またその中で一途に恋した「やまとなでしこ」の存在に心寄せて頂ければ幸いです。