内容説明
ハイキングに来た母子が、猿に襲われた。長男の怪我に怒った若い母親は猿を殺処分にしろとわめき立て、警察官は、刑法の解釈変更で猿でも逮捕できると説明する。
近代日本初の動物裁判が行われることとなり、ゆとり世代の若い裁判官は、言葉も通じない猿を相手にマニュアル通りの審理を進める。
検察官や弁護人、通訳人、傍聴人をも巻き込んだドタバタ裁判は、猿の父親までも出廷し大混乱。果たして判決の行方は……。 長い新聞記者経験を持つ著者による、異色ながら渾身のデビュー作。
大真面目でアリながら、本気で笑える一冊です。
この作品を読まないなんて……考えられない。
究極の風刺小説です。