投稿日:2022.06.06 / 最終更新日:2022.07.05
漫画を自費出版したい方へ
好きな漫画がある方や、漫画を原作としたアニメが好きな方は多いと思います。
漫画やアニメを楽しむ中で、「自分でもこんな漫画を描いてみたい」と思われたこともあるのではないでしょうか?
プロの漫画家としてデビューするのはとても難しいことですが、自費出版という形であれば、アマチュアでも漫画家としてデビューすることができます。
もちろん自費出版でもAmazonや書店に自分の漫画が並ぶので、とてもうれしい経験となるに違いありません。
この記事では、初めての漫画の描き方から、自費出版の方法までをていねいに解説していきたいと思います。
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自費出版の手順・やり方を知りたい方はこちら⇒【漫画を自費出版するための費用とやり方を解説】
目次
漫画とは?
まずはそもそも、「漫画」とは何でしょうか?
漫画を読んだことがない方はほとんどいらっしゃらないかとは思いますが、漫画とは
- コマ割りのある絵でストーリーが進んでいく
- セリフは吹き出しを使って書かれる
- 擬音や擬態語が使われる
- ストーリー性があるものが多い
こういった定義ができるかと思います。
長編の漫画もあれば、4コマ漫画のような少ないコマ数で完結する漫画もあります。
らく楽自費出版工房での自費出版漫画であれば、ページ数は最小40ページ以下から、最大400ページまで自由な長さで漫画を出版することができます。
「漫画を描き慣れていないからあまり長いものは描けない」
という方も、
「好きなように物語を描いていたらとても長くなってしまった」
という方もご安心ください。
自費出版なら、ページ数の制限なく出版することが可能です。
⇒【ページ数ごとの価格表】
漫画の書き方・描き方
漫画は漫画用の原稿用紙に専用のペンとインク・トーンなどを使いアナログで描く場合も多いですが、現在ではCLIP STUDIO PAINT(通称:クリスタ)をはじめとするコミック・イラスト用ソフトを使いデジタル原稿を作成する漫画家も増えてきました。
主なコミック・イラスト用ソフト
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アナログとデジタルのどちらが描きやすいかは個人差がありますし、デジタルの中でもどのソフトが向いているかは、使用環境によっても異なります。
この記事では、アナログ・デジタルどちらで漫画を描くとしても共通する、基本的な漫画の作り方を解説していきます。
まずはキャラクターを作る(設定を考える)
魅力的な漫画には、魅力的なキャラクターが必ずといっていいほど登場します。
それぞれのキャラクター自体へのファンも多いですよね。
つまり、読者に愛される漫画を作るためには、キャラクターや設定をきちんと作り込むことが大切なのです。
漫画内で明かされる基本的なキャラクター設定だけではなく、作者のみが知っているような裏設定まで作り込みます。
たとえば
- そのキャラクターが好きな映画
- 人生で影響を受けた人物
- 好きな格言
- 生い立ち
- キャラクターの性格が表れたエピソード
などなど、キャラクターの背景を深掘りし、まるで実在する人間のようにありありと想像できるようになればなるほど、キャラクターの魅力は増します。
また、作品の舞台が現代日本ではない場合(例:ファンタジーなど)では、舞台設定もきちんと練り込んでおきましょう。
ここをおざなりにしてしまうと、実際に漫画を描き始めてから、作品の中で矛盾点が出てきてしまいます。
次にストーリーを考える(コマ割り・ラフの作成)
魅力的な舞台とキャラクターが用意できたら、いよいよストーリーを考えます。
ストーリーのおおまかな流れのことを専門用語で「プロット」と言いますが、このプロット段階では、まずはパソコンのメモ帳などに文字で書いても大丈夫です。
ストーリーを考えるには、「起承転結」や「序破急」といった物語の流れを意識しながら作っていくと良いでしょう。
長編の場合は、全体の大きな起承転結の中に、小さな起承転結が集まってストーリーの波やうねりを作り、読者の感情を揺さぶっていくイメージです。
1冊の漫画 | |||
大きな起承転結 | |||
中くらいの起承転結 | 中くらいの起承転結 | ||
小さな起承転結 | 小さな起承転結 | 小さな起承転結 | 小さな起承転結 |
プロットが完成したら、原稿用紙(原稿データ)にコマ割りをして、ラフを作成します。
本番のイラストではなく、棒人間のような状態でキャラクターの行動やセリフを書き込み、コマ割りもだいたいのものを決定します。
(イメージを固めるために、プロットとラフの作成を並行して行っても良いでしょう)
コマ割り・ラフの段階では完全に決定ではなく、ラフが完成したら全体を通してバランスを見てみて、強調したいコマをより引き立てるように微調整を行います。
アナログ原稿では、コマ割りとラフまでは鉛筆で行います。
ラフを清書したら漫画の完成
ラフが完成したら、いよいよ清書(ペン入れ)です。
アナログ原稿では、ペンを入れて消しゴムをかけ、鉛筆で描いたラフの線を消します。
デジタル原稿ではラフとはレイヤーを変えて書くだけですが、アナログ原稿での呼ばれ方を引き継いで、清書のことをペン入れと呼びます。
ラフの段階ではざっくりとした線だったコマ割りをきちんと確定させ、コマの形を変えたい場合はここで調整します。
また、棒人間状態だったキャラクター達をていねいに描き直し、本番の絵に近付けます。
- ペン入れ
- 背景の書き込み
- 効果音の作成
- ベタ塗り
- トーン貼り
- セリフの文字入れ
こういった作業を完了させると、いよいよ漫画が完成します。
漫画の描き方で行き詰まったら
漫画を描いていて、行き詰まることやスランプは誰にでも必ずあると思います。
早く本編を描きたくてつい設定をおざなりにしてしまったがために描いている途中で詰まってしまったり、ストーリーの展開が思いつかなくなってしまったり、特にアマチュアのうちはさまざまな壁にぶつかることは多いでしょう。
自分で原因がわかる行き詰まりは解決しやすいですが、そうではないことも多いですよね。
ここでは、漫画の描き方で行き詰まったときの対処法を2つご紹介します。
物語の作り方を解説している本を読んでみる
漫画・小説・物語の作り方について解説している本は、世の中にたくさんあります。
漫画に特化したものもあれば、物語全般について言及されているものもあり、どちらも読んでみるととても勉強になります。
漫画と小説ではキャラクターの深掘りの仕方やストーリーの作り方など共通する部分も多くあるので、小説の書き方についての本を読んでみても参考になるでしょう。
特にベストセラーなのは『ベストセラー小説の書き方(ディーン・R. クーンツ)』(朝日文庫)です。
小説の書き方に関する本ですが、「ストーリー展開のやり方について」や「キャラクターの深掘りの方法」について、詳しく書かれています。
『ベストセラー小説の書き方』自体がベストセラー・ロングセラーの名著なので、漫画を描く人にとっても読む価値が大いにあります。
あらゆる創作者へおすすめされる定番本の1冊でもあります。
この他にも、キャラクターの作り方、ストーリーの作り方、人物や背景の描き方など、それぞれ自分の悩みに合わせて参考となる書籍を頼ることは、ステップアップにとても良いと思います。
憧れの漫画の骨子を分解してみる
自分が好きな漫画・憧れの漫画について分析することもとても良い勉強になり、スランプ脱出のヒントとなる可能性があります。
「好き」や「憧れ」は漠然としたものですが、強くそう思うということは必ずどこかに理由があるはずです。
キャラクターの魅力なのか、ストーリー展開のうまさなのか、設定の深さなのか。
魅力的な漫画の骨子を分解することで、その漫画の魅力のエッセンスが浮き彫りになり、自身の漫画に活かすことができるようになります。
漫画の骨子の分解のやり方の例
- 主要なキャラクターの性格や特徴、バックボーンを書き出してみる
- ストーリーの流れを図示化してみる
- シーンごとに読者にどのような感情を抱かせることを目的としているか考えてみる(作者の意図は?)
- コマ割りの強弱を1コマごとに分析してみる(このコマは読者の目を惹く、このコマは軽く流しているなど)
この分析は人気作品で行ってももちろん良いですが、本気で行うとなるととても大変な作業になるので、自分の好きな作品で行った方がモチベーションを維持しやすいです。
1冊の漫画を分析し終えるころには、理論立てて物語を作れる漫画家へと成長しているはずです。
アマチュア漫画家でもAmazonや書店で販売できるのが自費出版
ここまでの記事で、「自分でも漫画が描けそう」だと思っていただくことはできたでしょうか?
アマチュア漫画家でも、初めて描いた漫画でも出版できるのが自費出版です。
10部からの少数部数でも印刷できます。
初めて漫画を完成させた記念に印刷して、ご家族や友人など身内に配る方もいらっしゃいます。
⇒部数ごとの価格がわかる【価格表】はこちら
いつかはプロの漫画家になるぞという決意の証として、まずは自費出版でAmazonや書店に流通させ、世間の反応から自分の実力を確認するのも良い手段です。
新しい読者の獲得にもつながりますので、読者の声から自分の作品の質をさらに高めるヒントを得ることもできるでしょう。
もちろん、SNSなどで呟かれた感想を見つけるだけでとてもうれしく、モチベーションアップにもつながります。
らく楽出版工房では、あなたが魂を込めて描いた作品を大切にします。
Amazonや書店に流通させて売りたいという方には、全力でサポートさせていただきます。
無料の概算見積では個人情報の登録は不要ですので、気になる方はお気軽に【概算見積】から費用感を確認してみてください。
現在らく楽自費出版工房では、カラー印刷の出版・印刷・製本、上製本・ハードカバー・A5サイズ以上のサイズの出版・印刷・製本は料金表としてご提示はしておりませんが、お問い合わせから承っております。写真集や画集・カラーの漫画などを自費出版で作ってみたいとお考えでしたら、ぜひご相談ください。合い見積も大歓迎!!