内容説明
童謡研究者、童謡コーラス指導者、童謡のはじまりに興味のある方に読んで頂きたい一冊です。
現在では考えられないが、そもそも童謡というカテゴリーは無く、童謡という題名で曲のない童謡が存在していた。
そして時が経ち、唱歌への批判から鈴木三重吉主催の『赤い鳥』が発行されたことにより現在と同じく曲のある童謡が生まれた。(童謡第一号は「かなりや」)本書は音楽的要素も混じえながら童謡の誕生を著述したものです。
〈目次〉
序章 / 第Ⅰ章 先行研究及び『赤い鳥』以前の「童謡らしい」創作の動き / 第Ⅱ章 唱歌の定義と「赤い鳥運動」における童謡登場の理由 / 第Ⅲ章 「赤い鳥童謡運動」における童謡と音楽的要素 / 第Ⅳ章 全体的考察92
〈付録資料〉
『赤い鳥』童謡リスト / 『赤い鳥』楽譜 題名・題材分類一覧表 / 『赤い鳥』楽譜 題名・題材分類割合表 / 『赤い鳥』楽譜 音楽的要素一覧表(大正8年~昭和8年発行) / 「尋常小学唱歌(1年~6年)」楽譜 音楽的要素一覧表(明治44年~大正3年発行)