不登校の子どもを持つ保護者が“求める支援”とは ―現状の課題を可視化し、対応策を探る―

不登校の子どもを持つ保護者が“求める支援”とは ―現状の課題を可視化し、対応策を探る―

著者名
:白井絵里子
価格
:¥880
出版社
:TEMMA BOOKS(弊社オリジナルレーベル)
ISBN
コード
:978-4911105153

内容説明

これまで不登校の子どもを持つ保護者には子どもをサポートする役割が期待される一方で、「もう十分頑張っている」、「これ以上どうすればいいのか分からない」という声に焦点が当てられることは少なかったように思います。しかし、このような保護者の声からは、現在行われている支援と保護者の求めている支援との間に隙間やズレが生じていることがうかがえます。

 

本書では不登校の子どもを持つ保護者から見た支援の現状と課題について明らかにし、それらの課題への対応策としてWeb サイト上で運用される電子掲示板(Bulletin Board System:BBS)が活用できること、BBS を有効に活用していくために必要なことを述べています。子どもの不登校は家庭の経済状況や保護者の働き方にも影響を及ぼすリスクがあることを社会全体で受け止め早急に対策を講じるため、地域と社会ができることを提示しています。

 

不登校の子どもを持つ保護者の方、不登校に関する相談を受ける立場にある方、不登校をテーマとしたBBS を運営する方や利用される方、不登校に限らず様々な相談に関わる仕事やボランティアに関わっておられる方、子育て支援施策の企画立案に関わる方等に読んでいただくことで、保護者が感じている辛さを解消するためのヒントが見つかると思います。

 

[目次]
はじめに ―だれもが不登校の子どもを持つ保護者になりうる時代

第Ⅰ部 不登校の子どもを持つ保護者に対する支援の現状と課題

第1章 

不登校の子どもを持つ保護者の見えにくい実態

第2章
不登校の子どもを持つ保護者にとっての“相談へのハードル”
1 “相談へのハードル”が生じている状況
2 “相談へのハードル”が生じる背景

第3章
保護者が選択している不登校に関する相談先の特徴
1 不登校に関する保護者の相談先
2 保護者が選択している相談先の特徴

第4章
不登校の子どもを持つ保護者が相談先に求めること
1 保護者が相談先に求めること
2 保護者が相談先に求めることと各相談先の対応状況

第5章
不登校の子どもを持つ保護者が困っていることと各相談先の対応状況
1 不登校の子どもを持つ保護者が困っていること
2 相談先の対応状況から明らかになったこと
3 スクールカウンセラーの対応
4 教員や関係機関の対応

第Ⅱ部 ピアサポートとしてのBBS の活用

第6章
ピアサポートとしてのBBS
1 保護者を支えるBBS の存在
2 「オンラインとしての特徴」
3 「ピアサポートとしての特徴」
4 保護者にとってのBBS
5 オンライン上にセーフティネットを創る

第7章
BBS を活用するために必要なこと

第Ⅲ部 地域と社会で保護者を支える

第8章
不登校の子どもを持つ保護者を地域と社会で支えるために求められること
おわりに
謝辞
参考文献 / 子どもの不登校に関連した参考文献

著者紹介

白井絵里子(しらいえりこ)
大学卒業後、東京都庁に入庁。その後、児童相談所、社会福祉協議会、厚生労働省等を経て大学教員。 博士(コミュニティ福祉学)。修士(経済学)。社会福祉士、保育士、小学校教諭免許、産業カウンセラー資格を保有。スクールソーシャルワーク教育課程修了。
国分寺市子ども家庭支援センター運営協議会会長、大田区障害者自立支援協議会会長 (2016年~2020年)。

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