内容説明
戦前・戦後にわたる昭和流行歌のヒットメーカーだった江口夜詩。その人柄と作品に迫る初の評伝である。大正期の海軍軍楽隊と東京芸大での若き日々。昭和期戦前のコロムビアでの松平晃、ミス・コロムビア等の歌唱による江口メロディー黄金期。そして戦後の岡晴夫や春日八郎、津村謙等のスター歌手の輩出。
「忘られぬ花」「十九の春」「急げ幌馬車」「夕日は落ちて」「月月火水木金金」「轟沈」「憧れのハワイ航路」「赤いマフラー」「赤いランプの終列車」等々のヒット曲をめぐる作曲秘話。
古賀政男とともに昭和歌謡の礎を築いた作曲家の一代記を、その晩年を知る孫が書き下ろした。
昭和歌謡史を知る際の必読の一冊。
刑部芳則日大教授による解説「作曲家江口夜詩の魅力と特徴」を付す。
最新の「作曲総覧」付き。